縄文ガーデンの観察日記
「おうちミュージアム」第3弾 縄文ガーデンの観察日記(2020年のようす)
まいぶんKANには、縄文時代(じょうもんじだい)の草や木をうえたお庭(にわ)があります。
「縄文ガーデン」とよんでいます。
はくぶつかんがおやすみしていても、植物はぐんぐんせいちょうしています!
そこで、縄文ガーデンのようすをすこしのぞいてみましょう。
さいしょにごしょうかいするのは、「からむし」といって、まいぶんKANではとっても大切にしている草です。
「からむし」は、大きくなると大人の背の高さくらいにのびますが、
その皮からは、糸がとれるのです。
いまは4月のおわり。新しい芽(新芽)がたくさんでてきました!
全国の広いはんいに生えている草なので、もしかしたらみんなのそばにあるかもしれませんね!
縄文ガーデンでは、日本にむかしからある草や花をそだてています。
みんなの身近にある植物ばかり。もしかしたら、お庭のすみっこにあるかもしれませんね。
さて、こちらはエゴマです。
まいぶんKAN縄文ガーデンの栽培植物です。
エゴマの種はとても小さいのですが、縄文時代の土器に練り込まれているのが見つかっています。
朝日町の不動堂遺跡の土器にもエゴマが入っているのがわかっています。
毎年5月終わり頃に種まきをすると、8月終わりから9月に花が咲きます。
シソの仲間なのでお花も似ています。
でも、シソよりは大きな葉っぱをつけています。
土がいいと背がとても高くなって、大人の背たけくらいになることもあります。
葉っぱを食べる場合はこの青い時にとって食べます。
少しぴりっとして、独特の香りがします。
種の収穫時期は10月頃。
葉っぱが色づいてきました。
あれ?よく見ると、エゴマの茂みに何か別の植物がいますね。
これは野生アズキです。色が黒くなって、完熟しているみたいです。
野生アズキは勝手にどんどん成長するのですが、近くにある高いものに登りたがるので、エゴマに登ってしまったのですね。
これは採取したエゴマの種です。
拡大するとシソとそっくりなのですが、大きさで比べると大きいのがエゴマになります。
エゴマは黒と白があるようですが、まいぶんKANの縄文ガーデンでは黒種を育てています。
毎年、5月にエゴマ種まき、10月にエゴマ採取ワークショップを開催するのですが、2021年はコロナウイルスのために取りやめになりました。
ワークショップがなくてもガーデンでは植物が成長しています。
来年はみんなで種まきできたらいいなと思います。
この記事に関するお問い合わせ先
朝日町埋蔵文化財保存活用施設 まいぶんKAN
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更新日:2024年11月27日