展示室8

主な遺跡とまいぶんKANの展示品

まいぶんKANは、収蔵庫一体型の展示室に

朝日町の遺跡出土品と、

当地の風土に育まれた海の民具・山の民具・農の民具を常設しています。

柳田遺跡

柳田遺跡(中心時期は縄文時代前期後葉)

柳田遺跡は前期を中心に縄文時代の後半まで長く続いた遺跡です。

玦状耳飾や石器類、石斧などが多数出土し、

石の加工具も豊富であることから、石器工房址と推定されています。

 

福浦上層

縄文土器深鉢 (福浦上層式期)

 

石

筋砥石

  玉や石器を磨いた砂岩製の砥石です。

 

 

けつかざり

玦状耳飾(けつじょうみみかざり)

蛇紋岩、透閃石岩、滑石などをもちいた玦状耳飾は、完成品が少なく、製作途中のものや破損したものが多く見つかっています。 製作に使われた砥石や敲石(石を敲き割るため)も見つかっており、ここは製作の工房址だったと考えられます。  

玦状耳飾は、ピアスのように耳に穴をあけて使用したとされる装身具ですが、必ずしも耳に装着したわけではないと考える研究者もおり、使用方法についてははっきりとわかっていません。

 

 

ハンマー

ヒスイ製敲石

ヒスイは玉(装身具)の石材として知られていますが、現在、日本で最初にヒスイが使われたのは、道具としてのハンマー(敲石)でした。

ヒスイはとても硬く、比重が重くずっしりとして、割れにくい性質があります。また、海岸で拾えるヒスイは波に磨かれても扁平になりにくいので、握って敲くのに適した形だったのでしょう。

最古のヒスイ製敲石は糸魚川市大角地遺跡のものですが、柳田遺跡のこのヒスイ製敲石も、縄文時代前期後半という早い段階のものです。

玉

玦状耳飾の未成品

平たい石の中央を砥石で擦り切り、ミゾをつけています。石材には蛇紋岩や透閃石岩、滑石を利用しています。

玉砥石

平砥石

砥石は玉を磨くほか、磨製石斧などを磨く場合にも使います。

柳田遺跡からは磨製石斧も多く出土しています。

地図情報

大きな地図で見る(GoogleMapページへ)

まいぶんKAN TOP

お問い合わせ先
朝日町埋蔵文化財施設 まいぶんKAN
〒939-0723 富山県下新川郡朝日町不動堂214
電話番号:0765-83-0118
ファックス:0765-83-0118