白馬連山高山植物帯

更新日:2023年01月24日

白馬 しろうま連山高山植物帯

国・特別天然記念物 昭和27年3月29日指定

【住所】朝日町大連華

(画像)風衝草原に咲くニッコウキスゲの群落の画像

白馬岳を最高峰とし、中部三県にまたがる広大な中部山岳国立公園である。

三千メートル級の高山が連なる地域は、地形実質の変化に富み、高山植物のいたって豊富なところで、特別天然記念物に指定されている。白馬岳を頂点として、北に鉢ヶ岳・雪倉岳・朝日岳・長栂山、そして犬ヶ岳へと連なる稜線は富山・長野・新潟の県境となっている。これらの山々は白馬岳以南とやや山体を異にするが、冬季の衝撃的な季節風の影響もあって、特別な気象条件のため、山頂・山稜・では、高山風衝性低木群落、高山風衝草原、高山・高原・草原など、登山者の多くないこともあって、自然の美観を見せている。

また飛騨山脈が南北に位置するため、山稜の西斜面は冬季季節風の風衝地で積雪地となり、東斜面は風背馳で吹き溜まりや雪屁等の多雪地となる。そこにできる雪田植物群落は、長野新潟の両県側に多いが、それでも氷河時代にできた二重山稜は朝日町側に多く、特に朝日岳に多く見られる。朝日岳を中心として、雪田植物群落亜高山性湿性植物群落、好湿性の口茎広葉草原がよく発達し、登山者を喜ばせている。

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