白馬連山高山植物帯

更新日:2023年03月31日

国 特別天然記念物 昭和27年3月29日指定

朝日町大蓮華

中部山岳国立公園内にある。指定区域は鹿島槍ヶ岳以北の連山。北端は犬ヶ岳-黒岩山間の1612.3メートル峰で、富山・長野・新潟三県にまたがる。朝日町に属する部分は、白馬岳と北端の山を結ぶ稜線の西側である。

この一帯の地形は変化に富んでいる。氷河期の存在を示唆する氷河地形がある。山稜が二重になって凹地を形成している地点がある。蛇紋岩などの砂礫が広く露呈している箇所がある。さらに一帯は、冬季に季節風が吹きすさぶ。のみならず多雪地帯で、遅くまで随所に雪田が残る。

このあたりに高山植物の種類が多いのは、これらの地形や地質、および気象の影響によるところが大きい。

池や湿潤地が多く、高山植物の群生地、いわゆるお花畑が点在する。なかでも広大なのは夕日ヶ原である。

稜線や山頂周辺の地表が砂礫地になっている所がある。ここにも各種の高山植物が生育している。殊に、コマクサなどがある雪倉岳周辺には、その種類が多い。稜線の西側は、冬季に風雪にさらされる。朝日岳頂上直下、柳又谷側斜面には、その影響等による旗形樹形をしたオオシラビソの樹林が広がっている。

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