まめなけ新聞~第5号~朝日町地域おこし協力隊
朝日町地域おこし協力隊 まめなけ新聞 ~第5号~ 平成29年12月1日発行
「朝日岳に関わる全てに・・・ありがとう!また来年 !!」
今シーズンの無事終了と小屋へのお礼、全員の下山の安全祈願を込めて・・・バンザイ三唱で小屋を後にします
朝日町の皆さん、こんにちは。朝日小屋管理人の清水ゆかりです。
いつも、里から見上げてもらっている朝日町のシンボル・朝日岳、ポツンと点る朝日小屋の灯りを温かく見守って頂いていることに感謝申し上げます。
しかし、町民の皆様であっても、朝日岳に登ったことがある方、朝日小屋に泊まったことがある方々でも、その仕事の全容、4か月に亘る山小屋生活の準備から片付けの様子については、具体的に知っていただけることはなかなかありません。
今回、地域おこし協力隊の皆さんが、朝日小屋の小屋開けから小屋閉めまでの様子を、まさしく「身体を張って」記事に書いてくださいました。町外から移り住み、アルプスに登るのも初めて、という若い協力隊員に、朝日岳への道のりや山小屋での生活はどのように映ったでしょうか。
小屋開け前の準備作業・ヘリコプターでの大量の物資輸送のお手伝いから始まり、朝日岳に登るための低山歩きからスタートしたトレーニング、山開き登山会、中学校登山会 (今年は悪天の為、残念ながら中止)、そして県内外からのお客様を迎えるという仕事、まるで引越しのようにドタバタ大騒ぎする小屋閉めにも参加してもらいました。
山小屋では、全てを自分たちで完結しなければいけないという特殊な環境の下、その仕事は本当に多岐にわたります。また、電気は自家発電機、水は沢からの取水など、里での便利な生活では想像もできないような作業内容もあります。雪の残る時期には、雪渓のステップ切や登山道の草刈、時には過酷な条件下での遭難救助活動もあります。
登山者の皆さんの様子も、時代とともに変わりつつありますが、変わらないこと・変えてはいけないこと・変えていくべきこと…等々、いろいろなことを様々に考えながら、登山者の皆さんに喜んでいただけるよう、
「泊まってよかった」
「また来たい」
と言って頂けるように、日々仕事に励んでおります。
今シーズン小屋を支えたスタッフ!!
私自身は4か月間山に籠るため、町民の皆様との交流もままならず、少々心苦しく思っておりますが、お子さんやお孫さんの中学校登山の折などを通して、また今回のような記事を通して、朝日岳や朝日小屋を少しでも身近に感じていただけたら幸いです。
また今年から、新採となった町職員の皆さんが、朝日岳に体験登山をしてくださるようになりました。きっとその成果は、日々の仕事に役立つことと思います。
有志一人一人に挨拶
最近の朝日町は、何かと話題も多く、移住・定住促進や、住んで良かった朝日町を目指して、町内外からの『人』の交流や呼び込みへの取り組みに力を注いでおられて、自然のフィールドを利活用したイベントなども盛んに企画しつつ、大変活気付いてきていることを実感しております。
朝日岳と朝日小屋は、変わらぬ姿でこれからも町民の皆様に可愛がってもらいながら、ぜひ朝日町の発展にも微力ながら貢献できるような道筋を模索しつつ、私も仕事に励んでいきたいと思っております。
今回、朝日岳と朝日小屋の様々な様子をリサーチしてくださった協力隊の皆さんにお礼を申し上げるとともに、これからもお互い頑張りましょうとエールを送ります。
県内外から小屋閉めに集まった有志達
「朝日岳に通う」朝日岳方面遭難対策協議会山岳救助隊 副隊長 大和徳明
私は、年間朝日岳に登るというか朝日小屋まで登る回数はかなり多い方だと思います。6月の小屋明け前の偵察登山から始まり、小屋開けの手伝い、朝日岳山開き登山会、夏山シーズンを前にしての夏山事前パトロール、そして、夏山パトロール、小屋閉めの手伝いなどがその主な内容ですが、最近は体力維持の自主トレーニングの一環としてトレイルランニングによる日帰り登山なども行っています。
今年は日帰り1回を含めて、計6回朝日岳に登りました。確か昨年は9回です。この回数だけ朝日岳に登る人は、小屋の従業員などの関係者の他にいないのではないかと思われるかもしれませんが、実はもっとすごい人達がたくさんいます。
朝日小屋用語でいうところの週末従業員、あるいはエプロン部隊と呼ばれる人たちです。彼らは毎週末ごとに朝日小屋まで上がってきては、小屋の手伝いに来ます。朝日岳周辺の自然を愛し、朝日小屋を守っていこうという気持ちだけで彼らは毎週のように長い道のりを登ってくるのです。朝日小屋の管理人、清水ゆかりさんの魅力もあるでしょう。それだけ、朝日小屋は一度来た人を魅了するのでしょう。
朝日町に住んでいるけど、まだ朝日岳に登ったことがないという方は、一度は朝日小屋に泊まってみましょう。あたたかいおもてなしが待ってますよ。
今回お伝えしきれなかった小屋閉めの様子などは来月号でたくさんの写真と共にお伝えしたいと思います!!
朝日小屋はたくさんのステキな出会いが出来る場所であり『恋の花咲く朝日小屋』という別名もあります。
今年もまた一つ、恋の花が咲きました。
今回この新聞に寄稿いただいた清水さん、大和さんにお礼申し上げます。
記事に関するお問い合わせ 朝日町役場・地域おこし協力隊
PDF版はこちら まめなけ新聞~第5号~ (PDF:630KB)
※まめなけ新聞は、朝日町地域おこし協力隊が発行している情報紙で、回覧板として朝日町の各町内会に配付していました。
この記事に関するお問い合わせ先
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更新日:2023年10月18日