「伝染性紅斑(リンゴ病)」が流行しています!妊娠中の方はご注意ください

更新日:2025年05月09日

伝染性紅斑(リンゴ病)とは

伝染性紅斑(リンゴ病)は、ウイルスによる感染症で、皮膚の発疹が主な症状です。

 

主な症状

  • ウイルスによる感染症で、皮膚の発疹が主な症状です。
  • 両頬に紅い発疹、体や手・足に網目状の発疹がみられ、1週間程度で消失します。
  • 発疹が淡く、他の疾患との区別が難しいこともあります。
  • 発疹が出現する7日から10日ほど前に微熱や風邪のような症状が見られることが事が多く、この時期にウイルスの排出が最も多くなります。

 

感染経路と感染予防のポイント

患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれるウイルスを吸い込むことによる感染(飛まつ感染)や、ウイルスが付着した手で口や鼻に触れることによる感染(接触感染)があります。

伝染性紅斑は、ウイルスによる感染症で、特別な治療法やワクチンはありません。
こまめな手洗いや、咳やくしゃみをする時には口と鼻をハンカチ等で覆うなどの咳エチケットを心がけることが大切です。

  • 流水や石鹼でこまめに手を洗い、自分専用のタオルで手を拭きましょう。
  • 咳やくしゃみをする時には、口と鼻をティッシュでおおう等の咳エチケットを心がけましょう。

 

妊娠中又は妊娠の可能性のある方へ

妊娠中(特に妊娠初期)に感染した場合、胎児の異常や流産が生じることがあります。熱や倦怠感が出現した後に発しんが出るなど、伝染性紅斑を疑う症状がある場合は、医療機関に相談しましょう。また、感染しても症状がない場合(不顕性感染)もあるため、周囲に伝染性紅斑の人がいる場合は、主治医に伝えましょう。

周囲で患者発生がみられる場合、妊娠中あるいは妊娠の可能性がある女性は、できるだけ患者との接触を避けるようご注意ください。

 

5~9歳での発生が最も多く、次いで0~4歳が多いとされています。家庭、保育所、学校等においても感染予防策の徹底をお願いします。

 

写真1:両側の頬に出現した発しん

写真1:両則の頬に出現した発しん

写真2:上肢に出現した発しん

写真2:上肢に出現した発しん