慢性腎臓病(CKD)をご存知ですか?

更新日:2025年02月13日

慢性腎臓病(CKD) とは

慢性腎臓病(CKD)とは、腎臓の障害もしくは機能が低下し続ける状態のことをいい、進行すると人工透析を要する末期腎不全の原因となるだけでなく、脳卒中や心臓病の発症リスクになることがわかっています。

日本では、約2,000万人(成人の5人に1人)がCKDであると推計されています。また今後、高齢化が進むにつれてさらなる増加が見込まれており、私達の健康を守るうえで、CKDの予防や早期からの治療はとても重要です。

毎年3月の第2木曜日は世界腎臓デー(World Kidney Day)です

CKDは世界的に注目されており、腎臓病の早期発見と治療の重要性を啓発する国際的な取り組みとして、2006年に国際腎学会と腎臓財団国際連盟により開始されました。

CKDは高血圧や糖尿病などの生活習慣病のほか、高尿酸血症や喫煙、感染症など様々な要因で発症・進行しますが、早期に適切な治療をすることで予防や改善ができます。

この機会に、腎臓について正しく理解し、必要な検査や治療を受けて健康な生活を守りましょう。

【動画】CKDをご存知ですか?

CKDについての動画はこちら

腎臓のはたらきと腎機能の調べ方は?

腎臓のはたらき

腎臓は、以下のはたらきをもっています。

 

おしっこを作る

身体の中のいらないものや余分な水分を取り除いておしっこを作ります。

体内の水分量を調整する

身体の中の水分量が一定に保たれるように、余分な水分があるときはおしっこをたくさん作り、少ないときはおしっこの量を減らします。

電解質のバランスを保つ

体内にはナトリウムやカリウムなどの電解質があります。

腎臓はこれらのバランスを保つことで、体がうまく働くようにしています。

血圧を調整する

腎臓は、血圧を調整するホルモンを作ります。

これによって、血圧が正常に保たれます。

赤血球を作る手助けをする

腎臓は、赤血球を作るためのホルモン(造血ホルモン)も作ります。

赤血球は、体に酸素を運ぶ大切な役割を持っています。

骨を強くする手助けをする

腎臓はビタミンDを活性化させ、骨を強くしたり、骨のもとになるカルシウムなどのバランスを整えます。

腎臓は私達の身体にとって肝腎要と言われるとおり、とても大切な臓器です。

腎臓の機能を調べるには?

腎臓の機能は、尿検査と血液検査で調べることができます。(朝日町国保加入者及び後期高齢者医療保険加入者は、町の健診を受診いただけば検査できます。)

尿検査では、尿たんぱく

血液検査では、eGFR(イージーエフアール)

の項目で確認することができます。

【検査結果の見方】

腎機能検査項目

ご自分の健診結果を確認し、受診が必要な値の方は、かかりつけ医へご相談ください。

腎臓を守る生活習慣について、相談を希望される方は下記までご連絡ください。

【動画】CKDは治療が可能です

CKDの検査や治療についてもう少し知りたいという方はこちらをご覧ください

この記事に関するお問い合わせ先

朝日町保健センター
〒939-0746 下新川郡朝日町荒川262-1
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ファックス:0765-83-3309