阿弥陀如来立像(常光寺)

更新日:2023年03月31日

阿弥陀如来(あみだにょらい)立像(常光寺)

町 彫刻 昭和42年12月5日指定

朝日町泊283(常光寺)

阿弥陀如来立像の画像

常光寺のこの阿弥陀像は一位材を用い、像高36センチメートルである。

技法は中心体は一木で 内刳 ((うちぐり))はなく、両脇の袖部で立矧(は)ぎ彫成である。 羅髪 ((らはつ))は刻み出しで、白毫は玉石を 嵌 ((は))め込み、相好は温容にして印相は来迎印である。表面の 漆箔 ((しっぱく))は積年のすすで尊厳の効果を一段と高めている。両手・両足は後世の補作であるが端正な容姿と、 衣文 ((えもん))等流麗にして浅く、一見藤原風を思わせるが、十二世紀末に多く造られる 定朝 ((じょうちょう))様式は、その良き作風が後世まで受けつがれていたことでもあり、この像もその様式・技法等からして室町初期頃の作と推定される。作者は不詳である。

常光寺は文明年間(1469~1487)魚津鹿熊から各地に移居して、享保三年(1718)現在地に建立された。

寺伝によれば、この像は昔から常光寺に伝承しているもので、いつ頃の時代か定かでないが、もと真言宗であったのを、真宗に改宗した折に、本尊として本山より納受したものであるという。

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