町制施行60周年記念 郷土作家企画展
「土の匠」
―6000年の時を超えて 縄文から現代の名陶まで― 
 
練り込み壷(赤川焼) 野村彰
 
深海生物 15体 野村彰
 
2014年10月11日()〜11月16日)() 
開館時間:午前9時から午後5時
(入館は午後4時30分まで)
休館日:火曜日
入館料:大人300円 小中高生100円

(こどもパスポート持参の方は付添1名まで無料)
 
焼締彫紋壷 福澤聡美
 
白磁彩紋壷 稲村文代 個人蔵
  
貼付文銀彩文 田中有希 個人蔵
主催:朝日町  (一財)朝日町文化・体育振興公社
共催:北日本新聞社
後援:NHK富山放送局 北日本放送 富山テレビ放送 チューリップテレビ 
新川コミュニティ放送 みらーれTV
読売新聞北陸支社 富山新聞社 北陸中日新聞 朝日新聞富山総局 
毎日新聞富山支局
協力:富山県埋蔵文化財センター
 「焼物」といわれるもののルーツ最初はいつどこで誕生したのであろう。少なくとも朝日町に限れば、約6000年前に作られた「縄文土器」が発見されている。
 美しく装飾され、芸術性が高いだけではなく、焼度が低いことが原因の「脆さ」という弱点を除いては、機能性も優れ、形状を変えることにより、日常的な生活に欠かせない煮炊き用、皿、時には祭事用としても用いられていた。
その後、「器」といわれる焼物はどのような変化を遂げて遂げて現代に至るのだろう。
 弥生・古代・中世と時代が進むにつれ、装飾性よりも機能性が重視され、強度が増し、よりシンプルな焼物が出現する。製塩土器のような使い捨ての土器が生まれたのもこの頃か。戦国の世から近世には、茶道が伝来し、もてなしの心が重要視され、目で楽しむ器が再び注目を浴びるようになる。陶器・磁器・絵付け・釉薬・焼成温度の調整と技術が進歩するとともに、中国はもとより、日本各地でそれぞれの特徴を備えた器が生み出された。
 そして、近代、現代となり、幅広い用途での器が誕生するのである。すべてを兼ね備えた見目麗しい優れた芸術の逸品。機能性を重視した質実剛健な鍋や容器。吹きこぼれ防止の形をした鍋は縄文土器の形状を参考し似ているとも言われる。古代人の知恵と、文様の美を創り出した芸術性は、今でも確かに日本人のDNAに含まれているのかも知れない。
 時代や、その時々の考え方、技術の進歩と共に、形や色を変えながらも常に人間の生活に密着してきた器の数々。
今展では主に、朝日町で発掘された土器から器の変遷を辿り、現在朝日町、入善町で活躍する6人の陶芸家を紹介します。
普段隣り合う事のない器たちの祭典。6000年の時を超えて、今でも受け継がれる焼物の文化と変化、また、変わることのない共通点を皆様の目を通してじっくりとご覧ください。
 
織部釉大皿(笹川焼)竹内登

緑釉波紋大壷 高橋郁美
 
縄文土器(福浦上層式土器)深鉢
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