移住定住相談員の善田が、町の印象や普段の生活についてお聞きしました。
服部彩子さん(34歳) 地域おこし協力隊員
2016年3月末、大介さん(40歳)と共に夫婦で静岡県より移住(Iターン)
善田(以下、ぜ) てことでまずは彩子ちゃん、取材させてください。
服部彩子(以下、あ) えぇ!?なに?私ですか??
ぜ 私です。
あ 私も取材対象になるんですか??
ぜ で、今いい?
あ ええ、いいですよ。
ぜ いいんだ(笑
ぜ では早速、朝日町どうですか?
あ 朝日町、ファニー、めっちゃファニー。
ぜ あはははは。
あ 朝日町、めっちゃご機嫌な町です。
ぜ あー、なるほどね。どのへんが?
あ なんか、やたらとみんなが心配してくれる。
ぜ あー、そういう体験て、いままであんまりない?
あ ないですね。まずご近所さんとの関わりが、こっちは濃いじゃないですか。
ぜ うんうん。
あ 朝、玄関空けたらお隣さんがいるよっていうのが新鮮です。
ぜ ん?玄関空けたらお隣さん、いる?
あ おむかいさん、結構いるんです。掃除していたり。
ぜ なるほど。
あ この前は家に帰ってきて車を停めようと振り返ったら、うちの草を刈ってくれていました。
「こんど民泊受け入れるんだろ?草はおれが刈ってやるよ!」って。
ぜ あ、おじさんなんだね。おばさん想像してた。
あ ななめむかいのおばちゃんのほうは、やたらと採れたものくれます。
ぜ あー、たとえば?
あ 家で採れたナスを、「これどーぞ」っていってもらいました。
ぜ なるほど。それはどう?嬉しい?
あ 嬉しいです嬉しいです。んでこの前はついに「ボケ防止で作ったんだけど」と言って
かばんを二つもらいました。
ぜ あはははは。どゆこと?
あ 紙テープみたいので編んで、かばんを作るっていうのが。
ぜ あー、分かった。紙バンドだ。
あ あ、そう紙バンド。そういう系のやつを、5,6個持ってきて。
ぜ おばちゃんの作品集を。
あ そうそう、「いくつでもいいよ、あげるよ」って言っていただいて。とりあえず二つ
いただいて、使ってます。
ぜ 使ってますか。
あ 使ってます。
ぜ すばらしい。じゃ、結構おせっかいな感じなの?まわりのおばちゃんたち。
あ あ、そうですね。
ぜ それは心地いい感じなの?
あ 心地いい、心地いいです。みんなそんなに心配してくれなくても大丈夫だよ、楽しく
毎日過ごしてるよって言いたいくらい。
ぜ っていう感じの、ファニーさなんだ。
あ めっちゃファニー。
ぜ なんかスキーウェアかなんかもらってたよね?
あ そうですそうです、旦那さんの仕事関係の方に「雪かきの時はこれを着ろ」っていって
3着くれて。
ぜ 雪かき用にくれたんだ。
あ そう、私をスキーに連れてっての時代の、熱帯魚みたいなやつ3着。
ぜ あはははは。
あ 言わなくてもいろいろ、集まってきてしまう。ありがたいことに。
ぜ みんないろいろ心配して、おせっかいしてくれる。
あ そうなんですそうなんです。「これ、ないだろ?」っていって灯油のタンクくれたり。
ぜ ほんと、へー、そうなんだね。じゃあ周りの人も結構みんな喜んでくれている感じで?
あ あは、喜んでくれてますね。運動会のときとか、選手がまあ、わが夫婦で二人増えた
わけですよ。それはもうかなりの戦力に。
ぜ なるほど。それは大きいね。
あ 大きいんです、大きいんです。来てくれただけでありがとうと。
同地区の女性と力走する服部大介さん
ぜ 他になにかある?
あ あー、私たち、空き家に住んでるじゃないですか。
ぜ おーそれいいね、その話題いこう。
あ それも、おそらく近所のなかで一番古い空き家なんですよ。
ぜ そうなんだ。
あ 「もっといい家探してもらいなよ」って言われるんですけど、私、猫飼ってるんで、
あの家で十分なんですよ。
ぜ なるほど。
あ 確かに、ずっと空き家だった家に住んでるんで、役場の方も気付かなかったような
不具合がでてくるわけですよ。家に帰ったらシロアリが山のように死んでたとか。
ぜ え!?シロアリがいたの?やばいんじゃないの?
あ ヤマトシロアリっていうこがいて、もうだいぶ喰われてますねと。見えてる場所も、
もう喰われてるんすよ。だから業者さんから見てもやばいという。
ぜ それはきてるね。
あ ただ、近所の空き家コンシェルジュさんもやっぱり心配してくれて、「近くにいい家
でたよ」って教えてくれるんですが、それよりも私たちの、まぁ猫がまずいるから、
きれいな空き家を紹介してもらっても、申し訳ない。
ぜ うんうん。
あ さらに、引っ越すのがめんどくさいという気持ちが勝ち、だったら一緒に暮らせば
いいじゃないのと。
ぜ シロアリさんも?
あ シロアリさんも。
ぜ なるほど。そういえばこの間電気直してもらった?
あ あ、電気は、台所の電気がちょっと問題があって直してもらうことになりまして。
ぜ うんうん。
あ で見せたら、「これは半世紀前の電気だよ!」と。歴史的遺産みたいな。
ぜ あははは。そうなんだ。
あ そうなんです。それくらい古いおうちなんですね~。
ぜ なるほど。それもでも役場の人が、面倒見てくれるんだよね、家の。
あ あ、そうですそうです。
ぜ それは地域おこし協力隊だから、ということだよね。ありがたいね。
あ ほんとありがたい制度ですね。家を自分で探さなくていいっていう。田舎に行って
なにが大変かっていうので、空き家に入りたくてもなかなか入れないという話を聞い
ていたので。
ぜ なるほどなるほど。
あ ありがたいです。
ぜ あとは夫婦で地域おこし協力隊やってるけど、そのへんはどうなの?
あ んー、イベントが重なると大変ですね。なかなか、旦那さんのほうがまあまあ、農業
やってるじゃないですか。で、そもそも休みが少ないと。で、私もイベントのお仕事が
多いので、土日いないってなると、あまり夫婦の時間はとれないなっていうのはあり
ますけどね。まぁでも情報共有とかしやすいのはいいですかね。
ぜ うんうん。
服部家の愛猫、うしたろう(1歳)
あ 夫婦で移住ってのはいいなーと思いました。
ぜ あー。
あ やっぱ受け入れてもらいやすい。
ぜ 確かにそうだね。単身の人だとどんな人かわかりずらいけど夫婦っていうだけでなんか。
あ 安心感がある。
ぜ 確かに確かに。
あ 町の行事とか、江ざらいとか草刈りの時も、私が行けなくても旦那さんがいけたりするので。
ぜ あーそうだよね。
あ そうそう、そうです。ま、ほぼほぼ私が家にいても旦那さんが、ありがたいことに行って
くれますが。
ぜ うんうん、でもやっぱ一人だとそのへんがね、どうしても田舎暮らしで負担になってくるよね。
あ そうだと思いますほんとに。うち夫婦でほんと良かったなーと思いますね。
ぜ なるほどねー。あとなにか、朝日町に対して言っておきたいことはありますか?
あ あ、朝日町に対して言っておきたいことですか?うーん、なんだろ。
ぜ うん。
あ この前静岡に帰ったんですよ。私静岡の駅の周りに住んでるんで、マルキューが
あったりとか、パルコがあったりとかそういうところで住んでいて、でさらに静岡最近
もう、新しいお店とかこう、ばんばんできるんですよ、カフェとかもできるし。で帰る
たんびにどんどん発展してく静岡を見て、逆に疲れてしまって。
ぜ あー。
あ こっちに帰ってきて、自分の家にいくところまでの、この、なんだろ。
ぜ 変わらない感じ。
あ そう、変わらない感じを見ると、あぁ帰ってきたなーと思って。
ぜ ははははは。へーそうなんだ。
あ なんかむしろこっちのほうが落ち着くというか。
ぜ なんかまゆちゃんもそんなこと言ってたよね。ひっくり返ったって。
あ そう、そうなんですよ。こっちにが、帰ってきたっていう感じなんですよね。むこう、
静岡行くっていう感覚になっている。
ぜ へーそういうもんなんだね。
あ そういう感覚ですね。
ぜ ふーん、なんだろう、それ人間の本能に訴えるのかな。田舎の景色っていうか。
あ いや、ほんとに毎日毎日おんなじ通勤路使ってても、毎日毎日やっぱ、きれいだな
きれいだなーと思う。
ぜ あー、それはおれも思うね、うん。この役場の窓越しのね、あの景色とか、すごい好き
なんだよね。
あ あの耕作放棄地ですね。
ぜ そうそうそう。あはははは。
あ そう、絵になる町なんですよもう。
ぜ そうだね、絵になる町だね。
あ そうですねー。
ぜ じゃあまあ、移住してきて良かったってことでいいかな?
あ そうですね、ほんとによかったと思って、マス!
ぜ はい、ありがとうございます。
毎日が絶景、朝日町
ぜ 次、誰に取材してほしい?
あ えー次?そうだなー、うーん。じゃあ次、どうして朝日町に来たのかいまいち読めない
池田さんとかは、ちょっと気になりますかね。
ぜ なるほどなるほど。
あ 地域おこし協力隊つながりだけど、世代がやっぱ違うので、かつ単身で来たということで、
いろんな違いがあるのかなと。
ぜ なるほど。じゃあまゆ氏をつかまえよう。
あ そうですね、池田をつかまえていただいて。根掘り葉掘り聞いてみてください。
ぜ ありがとうございました。
あ はい、ありがとうございました。
次回は移住者の池田まゆさんをご紹介いたします。