新型インフルエンザ発生時の対応

更新日:2023年02月24日

1.情報収集

新型インフルエンザの発生に関する情報については、国や県、市が発生状況を随時公表しますので、それらの情報収集に努めてください。

特に、本人、家族等が発症した場合に備えて、県内の発熱相談センター、発熱外来などの情報が重要です。

新型インフルエンザに関する情報には、国や県、市が提供する情報や企業が提供する情報(商業ベースのものとそうでないものがある)、マスコミが提供する情報、うわさなどがあり、媒体も市広報や新聞、雑誌、テレビ、インターネットなど様々です。

しかし、中には、情報の信憑性、根拠に関して問題のあるものもあり、特にうわさには虚偽のものが含まれることが多く、こうした情報を過度に信用してパニックが起こらないよう、正確な情報を収集し、冷静に対応してください。

新型インフルエンザに限らず、誰でも感染症にかかる可能性があるため、感染者に対する偏見や差別は慎みましょう。

 

2.感染拡大の防止

発症した人がマスクをすることによってほかの人に感染させないという効果は認められており、自分が発症した場合にはマスクを着用することが必要です。

一方、まだ感染していない人がマスクをすることによってウイルスの吸い込みを完全に防ぐという明確な科学的根拠はないため、マスクを着用することのみによる防御を過信せず、お互いに距離をとるなど他の感染防止策も講ずる必要があります。

食料品・生活必需品等の買出しや重要業務を継続するためなどのやむを得ない出勤等の場合を除き、感染を回避するために不要不急の外出は自粛するとともに、やむを得ない外出の際にも混雑した公共交通機関の利用を避けるなどの工夫が必要です。

 

3.本人、家族等が発症した場合の対応

【発生早期の段階】

感染した可能性のある方は、極力、ほかの人に接触しないよう次の対応を行ってください。

発熱・咳・全身痛などの症状がある場合、事前連絡なく医療機関を受診すると、万が一、新型インフルエンザに感染していた場合、待合室等でほかの病気の患者に感染させてしまう「二次感染」のおそれがあります。その場合は、まず発熱相談センターに電話等で問い合わせをし、その指示に従ってしてされた医療機関で受診します。

発熱相談センターから指定された医療機関を受診するときは、必ず当該医療機関に電話で事前に連絡し、受診する時刻及び入口等について問い合わせます。この連絡を受けて、医療機関は、院内感染を防止するための準備をすることになります。

医療機関を受診するときは、マスクを着用します。マスクがない場合は、咳エチケットを心がけ、周囲に感染させないように配慮します。

また、受診に際しては、公共交通機関の利用を避けて、できる限り家族の運転する自家用車などを利用します。適切な交通手段がない場合は、発熱相談センターに問い合わせます。

感染していることが確認された場合は入院して治療を受けること、また、感染している可能性が高い同居者等やその濃厚接触者は外出自粛を要請され、保健所(厚生センター)へ健康状態を報告することが法律により定められています。

また、状況に応じて抗インフルエンザウイルス薬(タミフル等)が配布されることがあるので、保健所(厚生センター)からの説明をよく聞いてください。

【感染が拡大した段階】

地域における新型インフルエンザの流行状況によりますが、第三段階のまん延期には軽症者は原則として自宅で療養します。

これは、多数の医療機関の外来診療は著しい混雑となり、また、病床が不足する状況において重症者の治療を優先することが必要となるためです。

インフルエンザのような症状があり、受診を希望する場合、県が設置する発熱外来を受診します。

この発熱外来は、他の患者との接触を極力避けることを目的とした医療機関です。

県や市から設置に関わる情報をお知らせしますので、随時情報収集に努めてください。

受診すべきかどうかの判断がつかない場合、また、発熱外来がどこに設置されているか分からない場合は、発熱相談センター等にご相談ください。

発熱外来を受診するときは、マスクを着用します。マスクがない場合は、咳エチケットを心がけ、周囲に感染させないように配慮します。

また、受診に際しては、公共交通機関の利用を避けて、できる限り家族の運転する自家用車等を利用します。適切な交通手段がない場合は、発熱相談センター等に問い合わせます。

 

4.患者を看護・介護する家族の対応

新型インフルエンザの患者は、極力個室で静養し、家族の居室と別にするとともに、マスクを着用し、咳エチケットなどを心がけてください。

また、患者の家族は、患者からの二次感染を防ぐよう、手洗い・うがい等を励行し、マスクを着用しましょう。

流水と石けんによる手洗い又はアルコール製剤による手指消毒が感染防止策の基本であり、患者の看護や介護を行ったとは必ず手指消毒をするように心がけましょう。

患者の使用した食器類や衣類は、通常の洗剤による洗浄及び乾燥で消毒することができます。

 

5.医療の確保への協力

第三段階のまん延期には、一時的に多数の患者が医療機関を受診するため、医療従事者や医薬品・医療資材の不足等、医療を支える体制が極端に脆弱になることも予想されます。

また、まん延期であっても、生命に関わる救急の患者や人工透析などの継続的な治療が必要な患者もいます。

したがって、不要不急の医療機関受診や軽症での救急車両の利用は控えて、新型インフルエンザの患者や急を要する患者の医療の確保にご協力ください。

 

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この記事に関するお問い合わせ先

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〒939-0746 下新川郡朝日町荒川262-1
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ファックス:0765-83-3309