清水寺のエドビガン

町 天然記念物 昭和61年11月11日指定

朝日町南保(清水寺)

 朝日町南保の山地中腹に、小川沖積平野を見渡すように、真言宗大同山清水寺が建っている。寺の歴史は古く、文化13年(1816)に真言宗として建立したという古文書が現存しているが、始まりは明らかではなく、大同年間(806~810)の創建ともいわれている。

 天然記念物のエドビガンは、寺院敷地内の西の端にある。樹幹は、地上0.6メートルのところで2本に分かれる。

 分かれる直前の幹周りは5.2メートル、分かれてからの1本は4.2メートル、もう1本は4.82メートルある。樹高は約19メートル、枝張は東西16.7メートル、南北20.5メートル、樹齢は300年以上と推定される老樹である。推定年齢から、桜木は文化13年当時すでにこの地に生育し、現清水寺建立以前から、じっと歴史の移り変わりを見続けてきたことが想像される。

 エドビガンは桜の中で、もっとも寿命が長く、全国の桜の老樹のほとんどがエドビガンである。

 花は、ヤマザクラに比べてやや紅色を帯び、萼の下部は丸っこい筒形で、4月上旬に葉に先駆けて咲き、満開時には見事な美観を呈する。

 この時期に、寺では恒例の金比羅宮(田の神)の祭祀が催され、近隣の農家の人々がこの桜樹のもとで豊作を祈ってきた。

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