小林家地神の五輪塔

町 史跡 昭和41年5月25日指定

朝日町笹川小林家

 五輪は、教理の上では、方形の地輪、円形の水輪、四角錐の火輪、半月形の風輪、団形の空輪より成り、仏教でいう、地水火風空の五大を表す。球形水輪には、金剛界大日如来の種字が刻まれている。

 石造形態は、平安後期以来わが国石塔の主流として流行した密教系の仏塔で、鎌倉時代からは宗派を超えて用いられて、供養塔婆の一形式として塔形が整った。

 ここに祀られるのは、小林家の地神塔である。この五輪塔は、地輪幅に対して高さの比率も大きくなく、水輪は球形に近く曲線も優美で、火輪の屋根勾配もゆるく、隅棟もごくわずかに反するだけで古風である。

 小林家は笹川地区の草分けと称する。土地には神が宿っているという観念から、本家筋として祖霊を、屋敷地の東北に続く笹川支流の大谷川の舌状尾根で地神として祀り、傍らには巨木を生やしている。この地神と五輪塔は、その土地を開拓し、現状につながるかたちに整えた開拓先祖を、祀ろうとする意志を明らかにする。笹川の地神信仰の意味を持つものと考えられる。

 

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