柏原家墓塔群

町 史跡 昭和42年12月5日指定

朝日町大家庄

 柏原家は、南北朝時代に大家庄地区に所在した井口城主、井口蔵人(いぐちくらんど)の家臣団の有力な一人である柏原孫兵衛を祖とすると伝えられ、その墓地は、井口城跡とも蔵人の住居跡とも伝えられる長興寺の南側に位置する。墓塔群は、確認できるもので75基あり、北に位置するほど時代が古く、自然石・宝篋印塔・五輪塔・笠塔婆・板碑型などの中世から近代、現代にわたる墓塔が、ほぼ一直線上に並ぶ。墓塔の風化が進み、碑面に刻まれた文字も読むことができないため、埋葬された人物の特定は困難であるが、1基だけ側面に陰刻された「寛保2年(1742)」をわずかに読みとることができる。

 井口氏は、『源平盛衰記』によると、鎮守府将軍藤原利仁の三男の系譜を有し、長男で越前の斎藤氏、次男で加賀の富樫氏とともに、越中にあって栄えた一族として記録されている。『太平記理尽抄』には、越中守護桃井直常の旗頭として井口蔵人の名が見える。『越中志微』の著者、森田柿園は、砺波郡井口郷が井口氏の本貫の地であり、後に大家庄村の井口城に転じたものと考察している。また、同地に所在する天香寺の由緒書には、寺の開基として、文永3年(1266)、井口蔵人の建立によることを紹介している。

 

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