不動堂遺跡

不動堂遺跡

国・史跡 昭和49年12月23日指定

【住所】富山県下新川郡朝日町不動堂5

(写真)不動堂遺跡全景の画像

一万年の時を越えて!

ほ場整備に先駆けた昭和四十八年からの発掘調査により、縄文時代中期の居住跡が十九棟、食料貯蔵庫と考えられる深い穴が九個、同時代の土器や石器が多数発見されました。

とりわけ第二号棟の居住跡は遺跡のほぼ中央に位置し、東西約十七メートル、南北約八メートル、面積約百二十平方メートルにも及ぶ小判型の巨大なもので、国内最大級の竪穴居住跡であり、他の一般の居住型の四~五倍もある大きさで、内部に四個の石組炉があって、二室に区切られている構造などから、普通の住居ではなく集会場のような公共性の建物と考えられています。

不動堂遺跡は、縄文時代中期の社会の仕組みや生活の様子を知るうえでかけがえのない貴重な遺跡として、朝日岳を望むほぼ正方形の形をした9,000平方メートルの指定地内に、タイプの異なる三棟の住居跡を原寸大に復元整備したもので、約一万年前の縄文時代の生活を、味わうことができます。

(写真)復元された住居の画像

写真は、今からおおよそ4,500年~5,000年前の住居を復元したものである。復元のために集められた材料は、一束直径十五センチ、長さ一メートルから一・五メートルのカヤ一万束を始め、ナラやカシ、栗などの柱材その他、縄代割りのマンサクやフジづるなどの補足材など、ざっと四十三立方メートルにもなり、一年がかりで集められました。石器時代に道具はない当時は、もっともっと苦労したに違いありません。

ところで、竪穴住居の中は、夏は涼しく、冬は炉で火を燃やすと暖かく、寒さがしのげます。また、夜は食べ物の煮炊きや夜の灯りに、そして住居の湿気を取り除くのにも役立ちます。屋根に魚などをつり下げておけば、薫製ができあがり、木の実は乾燥保存ができます。

今、復元された住居の中にたたずめば、釘をいっさい使わない住居の作り方とともに、古代人の生活の知恵を伺い知ることができ、長い長い時を越えて私たちをロマンの世界へ誘うのです。

 不動堂遺跡は、出土した遺構を保護するため、平均一メートルの盛り土をし、その上に住居跡を復元しました。

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